呪縛

ねぇなんで僕らは生まれてきたんだろう?
また僕らみたいなものが生み出されてるのかな?
まぁあいつらがやめるとは思えないけどね。
―あなたは何が言いたいんですか?―
―なんで僕に問うんですか?―
理由は要るの?
言ってあげてもいいけどあなたは理解してるはずだよ。
―君は死んでいるのに僕を苦しめるんですね。―
―この先ずっと永遠に―
 
「はぁ」
「どうかしたんですか?」
窓を見ていた上司がため息をつくのを見てナッシュは声をかけた。
「なんでもないよ。最近夢見が悪いだけだから」
「それだけならいいんですが。あまりひどいようでしたら休みを取ってくださいよ」
ササライ様の仕事こっちまで回ってくるんですよ。
ずっとこの状態が続くよりもいいだろう。
「あぁそうだ。ディオスに調べさせていたあの件どうなった?」
ササライの言葉に剣呑な雰囲気が漂った。
「真の風の紋章の行方ですか。
バルバロッサの紋章と同じくさっぱりです」
「そうか」
ササライは予想通りの結果にがっかりする。
そう簡単に見つかるはずはないと思いながら、
こうも自分に接触があるのだから見つかってもおかしくないと思っていた。
それにしても持ち主を失った紋章は一体何処へいくのだろうか。
今までそれの調査を行っていた神官がいるが、まったく功をなさないでいる。
国も場所もばらばら。そう思っていたら同じ国に二個も三個も。
だから、ハルモニアは見つけたらそれはしつこく追っているのだ。
そして自分やあいつのような入れ物を作っているのだろう。
考えたら頭が痛くなる。
まるであいつに洗脳されているようだ。
早くあいつから解放されたい。

 幻水 

ルックがササライの意識に呼びかけてる文章です。
でもササライはそれから逃げたいと思っているんです。
だからササライにとってルックの呼びかけは呪縛。
暗い話になってしまいました。
本当はそんな予定じゃなかったんですけど。
やはり予定は予定のようです。
坊ルクが好きなはずなのに書くのは別の物。
まるで由兎の性格が表れてるみたいだと思いました。

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